【実機レビュー】Hughes & Kettner Tube Factor

Booster

こんにちは!「マイスタ機材室」へようこそ。

今回は、私のボードに組み込んで愛用している、Hughes & Kettner(ヒュース&ケトナー)の伝説的な真空管ペダル「Tube Factor(チューブファクター)」をご紹介します。

近年は小型で優秀なデジタルエフェクターやシミュレーターが全盛ですが、だからこそ「本物の真空管のサウンド」を求めている方も多いのではないでしょうか。私がなぜこの時代にTube Factorを使い続けているのか、その理由をリアルな視点でお届けします。

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます


Hughes & Kettner Tube Factorとは?

ドイツのアンプブランド「Hughes & Kettner」のチューブアンプ・テクノロジーをコンパクト(と言ってもかなり大柄)に凝縮した、12AX7真空管搭載のブースター/オーバードライブです。

コントロールは「DRIVE」「OUTPUT」「VOICING」の3つ。スイッチは全体のON/OFFと、歪みのモードを切り替える「FACTOR 1 / 2」を搭載しています。

前期と後期があり、前期は表面がコンクリ打ちっぱなしのような無機質なもので、後期は円形の擦り加工が施されキラキラしています。また後期はパネル部分が青く光るのもその特徴の一つですね。私は両方持っていますが、素人耳には「明らかに音が違う」という事はありませんでした。


使ってわかる3つのメリット

  • 1. 圧倒的な音の太さと「本物」の空気感
    • ペダルを踏んだ瞬間に、デジタルでは再現しきれない「コシの強さ」とジューシーな倍音が加わります。音が前にガツンと出てくる感覚は、やはり本物の真空管ならでは。音痩せや低音のロスが驚くほど少ないです。私は Orange AD140 HTC と組み合わせていますが、レコーディングではアンプの Bass を 3 程度(9時くらいまで)にしないとモコモコするほどです。
  • 2. クリーントーンを極上に仕上げる「Factor 1」
    • このペダルの真骨頂は「Factor 1」モードでのクランチ〜ブースターとしての使い方です。アンプを軽くプッシュしたときの、ピッキング ニュアンスに追従するナチュラルな歪みは本当に絶品です。
  • 3. ギターだけでなく、ベースや宅録の隠し味にも最適
    • 低音をしっかり残してくれるため、ギタリストだけでなくベーシストの愛用者が多いのも納得です。宅録のライン録音(DTM)で「音が細くてデジタルっぽいな」と感じたときに、これを通すだけで一気にアナログの温かみが加わります。
価格を確認する

ちょっと気になるポイント

  • サイズが大きくて重い、そして電源が特殊
    • エフェクターボード内での存在感は圧倒的です.. また、一般的な9Vエフェクター電源では動かず、専用の12V ACアダプターが必要です(すでに生産完了していますが HUK-ADP など)。
  • 裏面にマジックテープを貼りづらい
    • ボードに組み込む人の多くがマジックテープを活用していると思いますが、このエフェクターは裏面のほとんどがクッション性の素材になっています。上下に余白はあるものの、上部にはシリアルもあるため、直接マジックテープを貼るのは気が引ける方もいるのではないでしょうか。私はマスキングテープを貼った上からマジックテープを貼る事で本体へのテープ糊が残る事態を防いでいます(粘着力は劣るので自己責任で)。
  • Factor 1と2の音量差がある
    • Factor 2(より深い歪み)に切り替えた際、グッとゲインと音量が上がるため、演奏中にリアルタイムで1と2を頻繁に行ったり来たりするのには、同時にボリュームを調整できる他のペダルをオン/オフするなど少しコツが必要です。これは前期・後期ともに同じです。私は Factor 2 を常時オンにし、クランチにしたアンプをプッシュする Overdrive として使用しています。

まとめ:どんな人におすすめ?

Hughes & Kettner Tube Factorは、以下のような方に自信を持っておすすめしたい名機です。

  • 足元に「本物の真空管の太さ」を導入したい
  • デジタルシミュレーターの音にどこか物足りなさを感じている
  • 極上のクランチ・ブースターを探している

現在、新品での入手は難しいペダルですが、中古市場で見つけたらぜひ一度試してほしい、10年後も手放せないと思わせてくれる唯一無二の相棒です。

価格を確認する

あわせて読みたい

【2026年版 – 宅録環境公開】ギターサウンドを作るルーティングと愛用機材まとめ
こんにちは!「マイスタ機材室」です。今回は、私が自宅での楽曲制作や練習で実際に構築している「宅録環境(システムルーティング)」を公開します!こだわりのコンパクトエフェクターやプリアンプ、真空管アンプを、オーディオインターフェイスへどのように…
【実機レビュー】Friedman IR-X
こんにちは!「マイスタ機材室」です。自宅でのメタルやハードロックのレコーディングで、「プラグインやデジタルアンプシミュレーターのハイゲインは、どうしても音がデジタルっぽく潰れてピッキングの生々しさが消えてしまう……」と悩んでいませんか?その…
【実機レビュー】Vemuram Jan Ray
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストにとって、理想のドライブサウンドを追求する「歪みペダル探しの旅」は永遠のテーマですよね。数あるオーバードライブの中で、国内外のトッププロがこぞってボードに組み込み、今や高級ハンドメイドペダルの代…
【実機レビュー】Klon KTR
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストなら誰しも一度はその名を耳にし、あまりの高額さに驚いたことがあるであろう伝説のペダル「Klon Centaur(ケンタウルス)」。その開発者であるビル・フィネガン氏が、独自の回路とこだわりをその…
【実機レビュー】LEHLE SUNDAY DRIVER SW II
こんにちは!「マイスタ機材室」です。エフェクターをたくさん繋いだり、長いケーブルを使ったりしたときに「なんとなく音がこもる」「ギター本来のハリがなくなっている気がする」と感じたことはありませんか?そんな足元のシグナルロス(音痩せ)を完璧に防…
【実機レビュー】BOSS BP-1W
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「アンプや歪みペダルの音は気に入っているけれど、どこか音が平坦で色気が足りない……」「ソロを弾くときに単に音量が上がるだけでなく、太く滑らかな倍音を足して前に出したい」と感じたことはありませんか?そんなギ…
【実機レビュー】Hughes & Kettner Rotosphere MK2
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストやキーボーディストにとって、コーラスやフェイザーとは一味違う、立体的でオーガニックな揺らぎを与える「ロータリースピーカー」。数あるシミュレーターの中で、本物のスピーカーが文字通り「空気をかき回す…
【実機レビュー】Fryette (VHT) Valvulator 1
こんにちは!「マイスタ機材室」です。多くのエフェクターを並べたシステムで、「どんなに良いペダルを揃えても、通すだけで音が平坦になり、ギター本来のダイナミクスが失われている気がする……」と悩んでいませんか?その問題を根底から覆し、足元のあらゆ…
【実機レビュー】Myriad Fuzz
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストなら一度は憧れる、荒々しくもエモーショナルな「ファズ(Fuzz)」の世界。 しかし、「音が潰れすぎて扱いづらい」「アンプや他のペダルとの組み合わせが難しい」と諦めてしまった経験はありませんか?そ…
【実機レビュー】BOSS BD-2W
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストなら誰もが一度は通る、またはボードに入れているであろう超定番オーバードライブ「BOSS BD-2(ブルースドライバー)」。その完成されたサウンドをベースに、BOSSの熟練したエンジニアが特別に厳…
【実機レビュー】Ibanez TS9 40th Anniversary
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストにとって「オーバードライブの基準」であり、歴史上最も多くのフォロワーを生み出してきた緑色の名機、Ibanez(アイバニーズ)のTS9。その誕生40周年を記念し、特別な輝きを放つ限定仕様としてリリ…
【実機レビュー】Ibanez TS Mini
こんにちは!「マイスタ機材室」です。エフェクターボードを組むとき、「歪みペダルの前段にミドルブースターが欲しいけれど、もうスペースが1ミリも残っていない……」と頭を抱えたことはありませんか?そんなギタリストの悩みを完璧に解決し、手のひらに収…
【実機レビュー】Orange Dark Terror
こんにちは!「マイスタ機材室」です。自宅でのレコーディングや練習で、「プラグインのメタル系ハイゲインはどうしても音がデジタルっぽく平坦になる」「かといって100Wの大型真空管アンプは爆音すぎて家では鳴らせない……」と悩んでいませんか?その壁…
【実機レビュー】Fender Super Sonic 60 Combo
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「フェンダーのアンプは極上のクリーンやクランチが鳴るけれど、ハードロックやモダンなリードソロを弾くには歪みが物足りない……」そう諦めていませんか?その常識を完璧に覆し、往年のフェンダー・トーンから、地を這…
【実機レビュー】Orange AD140 HTC
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「本物のブリティッシュ・ロックサウンドを鳴らしたいけれど、近代的なハイゲインアンプだと音がカチッとしすぎていて、ヴィンテージアンプのような色気や太さが物足りない……」と感じたことはありませんか?そんなギタ…
【比較レビュー】Vemuram Jan Ray vs Klon KTR|結局どちらを選ぶべきか
こんにちは!「マイスタ機材室」です。エフェクターボードの核となる歪みペダル、あるいは極上のブースターを探すとき、必ずと言っていいほど名前が挙がる2つの最高峰ペダル。それが Vemuram Jan Ray と Klon KTR です。どちらも…
【比較レビュー】Ibanez TS9 vs TS Mini|結局どちらを選ぶべきか
こんにちは!「マイスタ機材室」です。ギタリストの足元に欠かせない「緑のエフェクター」こと、Ibanez(アイバニーズ)のチューブスクリーマー。「歴史ある王道のTS9を選ぶべきか?」「コンパクトで安価なTS Miniで十分なのか?」と迷ってい…
【比較レビュー】BOSS BD-2W vs Ibanez TS9|結局どちらを選ぶべきか
こんにちは!「マイスタ機材室」です。エフェクターボードを組む際、誰もが一度は迷う「最初の歪みペダル選び」。その双璧をなすのが、BOSSの最高峰カスタムモデル BD-2W(Blues Driver 技 WAZA CRAFT) と、Ibanez…
【実機レビュー】Rickenbacker 360
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「リッケンバッカーってルックスは最高にカッコいいけれど、伝統的なロックバンド以外では使いにくそう……」「独特の仕様が多くて、現代の宅録やポップスに馴染むのだろうか?」そんな疑問を持ったことはありませんか?…
【実機レビュー】Gretsch G7593BK Black Falcon
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「世界一美しいエレキギター」と称されるホワイト・ファルコン。その美しさはそのままに、全身を漆黒のカラーリングとゴールドパーツで身を包み、よりアグレッシブかつ妖艶な気品を放つ名器をご存じでしょうか?それが今…
【実機レビュー】Fender 70th Anniversary Esquire
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「エレキギターにピックアップが2つ以上必要なのは本当に当たり前なのか?」そんな問いを突きつけてくるかのような、圧倒的な潔さと無骨な美学を持つギターをご存じでしょうか。それが、1950年に発表された世界初の…
【実機レビュー】K&R Groove Comp
こんにちは!「マイスタ機材室」です。「コンプレッサーをかけると音の立ち上がり(アタック)が潰れてペタッとしてしまう」「サステインは欲しいけれど、ギターやベース本来のトーンやダイナミクスを絶対に壊したくない」と悩んだことはありませんか?そんな…

コメント

タイトルとURLをコピーしました