【実機レビュー】Gretsch G7593BK Black Falcon

Guitar

こんにちは!「マイスタ機材室」です。

「世界一美しいエレキギター」と称されるホワイト・ファルコン。その美しさはそのままに、全身を漆黒のカラーリングとゴールドパーツで身を包み、よりアグレッシブかつ妖艶な気品を放つ名器をご存じでしょうか?

それが今回ご紹介する Gretsch G7593BK Black Falcon(ブラック・ファルコン) です。

一見すると「ロカビリーや特定のジャンル専用のギター」と思われがちですが、実は現代のDTM・宅録環境や、オルタナティヴ・ロックにおいても唯一無二の存在感を放つモンスターギターです。その真価を徹底レビューします。

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Gretsch G7593BK Black Falcon とは?

G7593BK Black Falconは、17インチ幅・2.75インチ厚の重厚なフルホロウ(完全空洞)ボディを持つ、グレッチの最高峰モデルです。

1950年代後期のヴィンテージ・ファルコンの仕様を踏襲しつつ、ゴールド・スパークル・バインディングやキャディラックVタートル・テイルピース、そして「Filter’Tron」ピックアップを搭載。圧倒的なルックスと煌びやかなサウンドを兼ね備えた一本です。

実際に使ってわかった3つのメリット

  • 1. 「Filter’Tron」が生み出す、歪ませても濁らないクリアな倍音
    • グレッチの代名詞でもあるFilter’Tronピックアップは、通常のハムバッカーよりも磁力が低く、シングルコイルのような立ち上がりの早さとクリアな高域(ハイエンド)を持っています。 フルアコ特有の太い低音(ロー)がありながらも、音の立ち上がりがカミソリのようにシャープなため、コードを鳴らした際の分離感が抜群です。クリーンはもちろん、オーバードライブを掛けた際にも音がボヤけず、鈴鳴りのような美しい倍音がクリアに伸びてくれます。
  • 2. フルホロウボディ特有の「生々しいエアー感と箱鳴り」
    • ボディ内部が完全に空洞になっているため、一音鳴らした瞬間にボディ全体が共鳴し、アコースティックな温かみと立体感(エアー感)が生まれます。 「Vemuram Jan Ray」や「Klon KTR」のようなワイドレンジで上質なプリアンプペダルを通すと、この箱鳴り感が強調され、ただコードをかき鳴らすだけで楽曲の空間を支配するような「圧倒的な存在感」を提示してくれます。
  • 3. DTMのミックスで「一発で主役になれる」独自の存在感
    • オーディオインターフェイス直結のライン録音(アンプシミュレーター環境)において、ストラトやレスポールとは明らかに異なる「音の太さと煌びやかさの同居」を見せてくれます。 イコライザー(EQ)で無駄に帯域を弄らなくても、トラックの中で埋もれずにバッチリと抜けてくるため、歌ものポップスのバッキングから、アグレッシブなオルタナロックのリードフレーズまで、楽曲のクオリティを一段上に引き上げてくれます。
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ちょっと気になるポイント

  • 大音量・ハイゲイン時のハウリング対策とボディの大きさ
    • 完全なフルホロウボディ(箱物)であるため、大音量でハイゲインアンプの前に立ったり、アンプに近づきすぎるとファズや重厚なディストーションでハウリング(フィードバック)を起こしやすいです。 また、17インチの大型ボディは抱え心地に圧倒的な存在感があるため、小柄な方や普段小ぶりなギター(SSボディ等)に慣れている方は、取り回しに慣れが必要です(ただし、この大きさと重厚さだからこそ出る音圧は代えがたい魅力です)。

まとめ:どんな人におすすめ?

Gretsch G7593BK Black Falconは、単なる「飾りたくなる美しすぎるギター」ではありません。Filter’Tronピックアップが放つ鋭くも艶やかなトーンと、17インチボディが与えてくれる豊かな空気感は、現代のデジタル制作環境においても強烈な個性を放ちます。足元に「Tube Factor」や「Jan Ray」などの上質なペダルを置いてアンプを薄くプッシュしたときの快感は、このギターでしか味わえない至高の体験です。以下のような人におすすめです。

  • プラグインやライン録音でも、一音で「本物の箱鳴り」と分かる極上トーンを録音したい方
  • クリーン〜軽めのクランチで、圧倒的な解像度と煌びやかな倍音を求めているギタリスト
  • ギタースタンドに立てかけておくだけでモチベーションが跳ね上がる、最高峰のルックスを求める方

一生モノの相棒として、あなたのスタジオにこの漆黒のファルコンを迎えてみてはいかがでしょうか。

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