こんにちは!「マイスタ機材室」です。
「本物のブリティッシュ・ロックサウンドを鳴らしたいけれど、近代的なハイゲインアンプだと音がカチッとしすぎていて、ヴィンテージアンプのような色気や太さが物足りない……」と感じたことはありませんか?
そんなギタリストの理想を140Wというケタ違いのパワーで具現化し、世界中の名だたるロックレジェンドたちのステージを支えてきた伝説のヘッドが、今回ご紹介する Orange AD140 HTC です。
すでに生産完了となって久しいですが、今なお最高峰の「ADシリーズ」の頂点に君臨するこのモンスターアンプの真価を徹底レビューします。
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Orange AD140 HTC とは?
Orange AD140 HTCは、140W出力を誇るオールチューブ(真空管)の2チャンネル・アンプヘッドです。
パワーアンプセクションに4本の「EL34」を贅沢に搭載。Orangeのモダンハイゲインの代名詞である「Rockerverb」とは異なり、ヴィンテージ・オレンジのような音楽的な中音域の粘りと、どこまでもピュアなピッキングレスポンスを追求して作られた、まさにプロ仕様の一台です。
実際に使ってわかった3つのメリット
- 1. 140Wの超大出力がもたらす「どこまでも歪まない、極上のヘッドルーム」
- このアンプの最大の武器は、140Wという桁外れのパワーがもたらす圧倒的な「ヘッドルーム(音のゆとり)」にあります。 ボリュームをどれだけ上げても、音がベタッと潰れたり濁ったりすることがありません。地を這うような重低音から、耳に痛くない極上のハイエンドまでが完璧な解像度で出力され、スラップベースのような激しいアタックの効いたカッティングでも、カミソリのように鋭く、太く抜けてくれます。
- 2. 完全に独立した「至高のデュアル・チャンネル」
- チャンネル1とチャンネル2は、それぞれ独立したゲイン、ボリューム、3バンドEQを搭載しています。
- チャンネル1:少しファットでふくよかな、往年のオールド・オレンジを彷彿とさせるオーガニックなクランチサウンド。
- チャンネル2:わずかにエッジが立ち、抜けが良くアグレッシブなリードプレイに最適なドライブサウンド。 どちらもエフェクターで作ったような「不自然な歪み」ではなく、真空管の回路そのものが贅沢に飽和していく、ギタリストにとって最高にご褒美のようなトーンを叩き出せます。
- チャンネル1とチャンネル2は、それぞれ独立したゲイン、ボリューム、3バンドEQを搭載しています。
- 3. デジタル環境にアナログの血を通わせる「最高の録音ソース」
- このAD140 HTCのスピーカーアウトから、Two Notes Torpedo Captor Xなどの高品質ロードボックスを介してオーディオインターフェイスに直結したライン録音は、まさに「極上」の一言です。 デジタルプラグインではどうしても再現できない、アナログ真空管アンプ特有の「一音鳴らした瞬間の空気の押し出し感」や、手元のボリュームを絞った際のスルリとクリーンに戻る追従性が100%DAWにキャプチャできます。
価格を確認する (Link は AD30HTC)
ちょっと気になるポイント
- アンプ自体の限界ドライブ(マスターボリュームを上げた歪み)を自宅で鳴らすのは、機材の敷居が高い
- 140Wのフルチューブアンプのポテンシャルを100%引き出す(パワーアンプを歪ませる)には、良質なアッテネーターやロードボックスが必須となります。アンプ単体で自宅で鳴らそうものなら、マスターボリュームを「1」にしただけでも部屋が揺れるほどの爆音になるため、完全に「宅録システム(周辺機材)を構築している人向け」の玄人アンプです。
まとめ:どんな人におすすめ?
Orange AD140 HTCは、現代の多機能アンプのような器用さはありません。しかし、だからこそ生み出せる「圧倒的な一本芯の通った音の太さ」があります。以下のような人におすすめです。
- プラグインでは絶対に再現できない、本物のEL34管によるブリティッシュ・トーンを宅録で使いたい方
- エフェクターの歪みに頼らず、アンプのボリュームだけで極上のクランチ〜ドライブを作りたい方
- 圧倒的な音圧とヘッドルームを持ち、ダウンチューニングでも絶対に低音がボヤけないアンプを探している方
足元に「Klon KTR」や「Vemuram Jan Ray」などの上質なペダルを置いてこのアンプをプッシュしたときの、耳がとろけるような倍音の広がりは、まさにフラッグシップに相応しい風格です。中古市場でも滅多に見かけない幻のヘッドですが、本物のリアルアンプ・サウンドをデスクの上に構築したいギタリストにとって、これ以上ない終着駅となってくれるでしょう。
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