【実機レビュー】K&R Groove Comp|原音を活かすナチュラル系コンプレッサー

Compressor

こんにちは!「マイスタ機材室」です。

コンプレッサーを使っていて、

  • アタックが潰れてしまう
  • 音がペタッとしてしまう
  • ベースの低音が痩せる
  • 原音のニュアンスまで変わってしまう
  • そもそも「コンプがかかっている音」が好きではない

と感じたことはありませんか?
コンプレッサーは音量差を整えてくれる便利なエフェクターですが、設定によっては音色そのものが大きく変わってしまいます。
そんな中で、私が気に入っているのが K&R Groove Comp です。
Groove Comp の特徴は、派手な「コンプをかけた音」を作ることよりも、楽器本来の音をできるだけ残したままダイナミクスを整えられること。
実際に使ってみると、コンプレッサーを ON にしたことが分かりにくいくらい自然なのに、OFF にすると音量の粒が揃っていないことに気付く。
そんなタイプのコンプレッサーです。
この記事では、K&R Groove Comp を実際に使用して感じた特徴やメリット・デメリット、ギターとベースでの使い方について詳しくレビューします。

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K&R Groove Comp とは?

K&R Groove Comp は、国内のハンドメイドブランド「K&R」が製作するコンプレッサーペダルです。
K&R 公式では、Groove Comp を自然なかかり具合を特徴とするオプティカルコンプレッサーとして紹介しています。
最大の特徴はコンプレッサーを使ったときにありがちな、「いかにもコンプをかけました」という音になりにくいこと。
音の立ち上がりや楽器本来のトーンを残しながら、演奏中の音量差を自然に整えてくれます。
操作も非常にシンプルです。

  • Level
  • Attack
  • Sustain

の 3 つのコントロールだけ。
細かいパラメーターを大量に調整するタイプではないため、音を出しながら直感的に設定できます。


K&R Groove Compの特徴

「コンプをかけていること」が分かりにくい

Groove Comp を実際に使っていて最も印象的なのが、この自然さです。
コンプレッサーを ON にした瞬間に、「音が変わった!」という派手な変化が起こるタイプではありません。
むしろ、「あれ?本当にかかっている?」と感じるくらい自然です。
しかし OFF にすると、音量の粒が揃っていないことに気付きます。
この「ON にしていることを意識させない」というところが、Groove Comp の大きな魅力だと思います。


実際に使って感じたK&R Groove Compのメリット

1. 原音のニュアンスを残しやすい

私が Groove Comp を気に入っている最大の理由です。
コンプレッサーを強くかけると、

  • ピッキングの強弱が分かりにくくなる
  • アタックが丸くなる
  • 音色が変わる
  • 「コンプをかけた音」になる

といったことがあります。
Groove Comp は、そうした変化をできるだけ抑えながら、演奏のダイナミクスを整える方向のコンプレッサーです。
特にクリーン~クランチのギターでは、「音色を作る」というより「演奏を整える」という感覚で使いやすいと思います。


2. 自然なのに、しっかりコンプレッションできる

「ナチュラル系コンプレッサー」と聞くと、「それって、あまり効かないのでは?」と思うかもしれません。
しかし、Groove Comp は薄くかけるだけのコンプレッサーではありません。
Sustain を上げていけば、コンプレッション感をしっかり出すこともできます。
つまり、薄くかけて常時 ON という使い方から、しっかり潰してコンプレッサーらしい音を作るところまで対応できます。
ただし、Groove Comp の魅力を最も感じやすいのは、個人的には強く潰す設定よりも、自然に音量差を整える設定です。


3. Attackコントロールが使いやすい

Groove Comp には Attack コントロールがあります。
ここを調整することで、コンプレッションのかかり方とピッキングの残り方を変えられます。
例えば、アタックを残したい → Attack を調整してピッキングの頭を残すというように、演奏スタイルに合わせて調整できます。
特にベースでは、この Attack が重要です。
コンプレッションをかけながらも、弦を弾いた瞬間の存在感を残したい場合に便利です。


4. ベースでも使いやすい

Groove Comp はギター用としてだけでなく、ベースとの相性も非常に良いと感じています。
コンプレッサーはベースで使うと、「低音が細くなった」「音程感がぼやけた」と感じることがあります。
Groove Comp は原音を大きく変えずにダイナミクスを整えたい場合に向いているため、ベースにも使いやすいペダルです。
実際、Groove Comp については 5 弦ベースでも低域の痩せを感じにくいという使用レビューもあります。
私なら、「ベースの音色を変えたい」のではなく「ベースの音量の粒を揃えたい」というときに選びたいコンプレッサーです。
ベース用コンプレッサーとしては EBS MultiComp も所有しているので、こちらも比較対象としておすすめです。


5. コントロールがシンプル

Groove Comp のノブは、

  • Level
  • Attack
  • Sustain

の 3 つだけ。
最近のコンプレッサーには、

  • Ratio
  • Threshold
  • Release
  • Blend
  • Tone
  • Input
  • Output

など、多数のコントロールを搭載しているものもあります。
そうしたモデルと比べると、Groove Comp は非常にシンプルです。
そのため、「コンプレッサーの設定に時間をかけたくない」という人にも使いやすいと思います。
音を出して、Sustain と Attack を調整し、Level を合わせる。
基本的にはこれだけです。


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K&R Groove Comp の 3 つのノブ

Level

出力レベルを調整します。
コンプレッサーを ON にしたときだけ音量が上がってしまうと、音が良くなったように錯覚しやすくなります。
そのため、まずは OFF 時と ON 時の音量を近づけてから比較するのがおすすめです。


Attack

コンプレッションのアタック感を調整します。
ピッキングの頭をどの程度残したいのかを意識して調整すると分かりやすいです。
ギターならピッキングニュアンス、ベースなら弦を弾いた瞬間のアタック感を確認しながら調整すると、自分に合ったポイントを見つけやすくなります。


Sustain

コンプレッションの量を調整するためのコントロールです。
まずは控えめな設定から始めて、「少し音量差が整ったかな?」くらいから試してみるのがおすすめです。
そこから Sustain を上げていき、

  • 音の粒を揃える
  • サステインを伸ばす
  • コンプレッション感を強くする

といった方向へ調整していきます。


K&R Groove Comp は「常時 ON 」と相性がいい

Groove Comp を使っていて感じるのが、常時 ON のコンプレッサーとして使いやすいということです。
例えば、

ギター → Groove Comp → オーバードライブ → アンプ

という接続にして、演奏中の音量差を軽く整えておく。
あるいは、

ベース → Groove Comp → DI / アンプ

という形で、ベースのダイナミクスを整える。
こうした使い方と相性が良いと思います。
コンプレッサーを「音を変えるエフェクター」としてではなく、「楽器の出力を整えるための道具」として使いたい人には、かなり魅力的です。


K&R Groove Compを宅録で使う

Groove Comp はレコーディング環境でも使いやすいコンプレッサーです。
特に、

ギター → Groove Comp → アンプシミュレーター → オーディオインターフェース

という構成は相性が良いと思います。
例えば私の場合、

Groove Comp → IR-X

のように、アンプシミュレーターの前段にコンプレッサーを置く使い方ができます。
アンプシミュレーターへ入る信号のダイナミクスを整えておくことで、演奏中のピーク差を抑えながら音作りができます。
ただし、コンプレッサーを強くかければ必ずレコーディングが良くなるわけではありません。
宅録では、「録音時に潰しすぎない」ことも重要です。
まずは薄めにかけて、必要な分だけコンプレッションするのがおすすめです。


K&R Groove Comp の気になるポイント

1. 派手な「コンプサウンド」が欲しい人には向かない

Groove Comp の長所はそのまま短所にもなります。
例えば、

  • パコパコしたカッティング
  • 強烈に潰したサウンド
  • 明確なコンプレッションエフェクト
  • 1176 のような積極的なコンプ感

を求めているなら Groove Comp より別のコンプレッサーを選んだ方が良いでしょう。
Groove Comp は「コンプレッサーを使っていることを音色として主張したい」というより、「演奏を自然に整えたい」という人向けです。


2. 3 ノブなので細かい調整には向かない

操作がシンプルなのはメリットですが、
「Ratio を 2:1 にしたい」
「Release を細かく調整したい」
「Dry / Wet を 50% にしたい」
といった細かな設定をしたい人には物足りないでしょう。
そういう意味では、Groove Comp は「コンプレッサーを深く追い込みたい人」よりも、必要なところだけシンプルに調整したい人に向いています。


3. 入手性は一般的な大手メーカー製品ほど高くない

K&R Groove Comp は大手メーカーの定番ペダルと比べると流通量が少なく、ショップでいつでも新品を選べるタイプの製品ではありません。
一方、K&R 公式では現在も Groove Comp が掲載されており、試奏販売にも対応しています。
また、中古市場では実際に流通している個体もあります。
そのため、購入を考えているなら、新品だけでなく中古も含めて探すのがおすすめです。
なお、旧型と現行型で音の傾向が違うというユーザーレビューもあるため、中古購入では個体や世代を確認できるとより安心です。
より BOSS 系のヴィンテージ・コンプレッションを求めるなら、BOSS CS-2 も面白い選択肢です。


K&R Groove Comp と Cali76・UA MAX の違い

私のサイトでは、Groove Comp 以外にも

をレビューしています。
この 3 台はどれもコンプレッサーですが、方向性は少し違います。

K&R Groove CompCali76 Compact DeluxeUA MAX
キャラクターナチュラルスタジオ系多機能・モダン
操作シンプル詳細詳細
原音重視◎◎◎
強いコンプ感○◎◎
細かな音作り△◎◎
常時ON◎◎○
ベース◎◎○
手軽さ◎○○

私の中では、

「とにかく自然に整えたい」→ K&R Groove Comp

「スタジオコンプレッサー的に細かく追い込みたい」→ Cali76

「多機能なコンプレッサーを使いたい」→ UA MAX

というイメージです。
もちろん、どれが優れているという話ではありません。
コンプレッサーに何を求めるかで選択肢が変わります。


K&R Groove Comp はこんな人におすすめ

実際に使ってみて、特におすすめしたいのは以下のような人です。

原音をできるだけ変えたくない人

コンプレッサーを ON にしたときの音色変化を最小限にしたい人には非常に向いています。

コンプレッサーを常時ONで使いたい人

音量差を自然に整える目的で使いたい人には相性が良いです。

ベースにも使えるコンプレッサーを探している人

ギターだけでなくベースでも使いたい人におすすめできます。
特に 5 弦ベースなど、低域をできるだけ維持したい場合には試してみる価値があります。

コンプレッサーの設定で迷いたくない人

3 ノブのシンプルな構成なので、複雑なパラメーター調整が苦手な人でも扱いやすいです。

Dyna Comp 系の「パコパコ感」が苦手な人

いわゆるコンプレッサーらしいエフェクト感よりも、自然なダイナミクス補正を求める人に向いています。


逆におすすめしない人

一方で、以下のような人には別のコンプレッサーをおすすめします。

  • 強烈なコンプレッションサウンドが欲しい
  • パコパコしたカッティングサウンドを作りたい
  • Ratio や Release などを細かく設定したい
  • 多機能なスタジオコンプレッサーが欲しい
  • 一台で幅広いコンプレッションキャラクターを作りたい

この場合は、Cali76 や UA MAX なども候補に入ってきます。

K&R Groove Comp と Origin Effects Cali76 Compact Deluxe の違いについては、こちらの記事で詳しく比較しています。
 -> 【比較レビュー】Cali76 Compact Deluxe vs K&R Groove Comp|結局どちらを選ぶべきか

Universal Audio UAFX MAX と比較した結果については、こちらの記事で詳しくまとめています。

 -> 【比較レビュー】UA MAX vs K&R Groove Comp|結局どちらを選ぶべきか


私が K&R Groove Comp を使う理由

私が Groove Comp を使っていて一番気に入っているのは、「コンプレッサーを使っていることを忘れられる」ところです。
コンプレッサーは、使い方によっては音色を大きく変えるエフェクターです。
しかし、私が欲しいのは必ずしも「コンプの音」ではありません。
演奏しているときに、

  • 音量差が少し気になる
  • ピッキングのばらつきを整えたい
  • サステインを少し伸ばしたい
  • ベースの音量を安定させたい

という場面があります。
そんなときに Groove Comp を薄くかけておくと、「音を変えた」というより「演奏が整った」という感覚になります。
この方向性が、私には非常に合っています。


K&R Groove Comp のまとめ

K&R Groove Comp は、派手なコンプレッションサウンドを作るためのペダルではありません。
その最大の魅力は、

楽器本来の音やピッキングニュアンスを残しながら、演奏のダイナミクスを自然に整えられること。

だと思います。
3 ノブのシンプルな操作性も魅力で、

  • Level
  • Attack
  • Sustain

だけで自分に必要なコンプレッションを作ることができます。
特に、「コンプレッサーをかけると音が変わってしまうのが嫌」という人には、一度試してほしいコンプレッサーです。
ギターだけでなくベースでも使いやすく、常時 ON で音量差を整える用途にも向いています。
一方で、強烈なコンプレッションサウンドや細かなパラメーター調整を求める人には、Cali76 や UA MAX のような別タイプのコンプレッサーの方が向いています。
私自身は、「音を作るためのコンプ」ではなく「音を整えるためのコンプ」として Groove Comp を評価しています。
流通量が多いペダルではありませんが、原音重視のコンプレッサーを探しているなら、見つけたときにはぜひ試してみてほしい一台です。


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